プロフィール

看護師
トランスフォーメショナルコーチ®
メディカルトランスフォーメショナルコンサルタント
梯谷 礼奈
Rena Hashigai

岡山大学医学部看護学専攻卒業後、北原脳神経外科病院(現:北原国際病院)、虎の門病院の看護師として13年間勤務し、脳外科やICU(集中治療室)、予防医学の分野で技術と経験を積む。現在も「現場感覚」を重視し、医療現場から離れることなく、コーチやコンサルタントとして活動。医療現場でスグ使える言葉の技術を日々開発している。

看護師の新人時代に脳外科病棟で、一命はとりとめたが、職場復帰が困難な患者さんの不安を傾聴しているうちに、傾聴のみでは、不安は解決せず、表面的な関わりしかできていないことに疑問を抱く。

ICU(集中治療室)では、西洋医学の成果に驚きつつも、最先端の治療をしても亡くなっていく命を見送るたびに、もっと何かできたのではと思う日々。重症化しICUへ来る前に関われたらとの思いから、予防医学の分野へ興味を持つ。

生活習慣病の予防において、病気だけでなく、病気を発生させる生活習慣や価値観など、トータルに人をみる医療の必要性を感じ、NLPやLABプロファイルという心理技術や言葉の技術を学ぶ。言葉の背景にある言語パターンを見極め、これまで言語化されていなかったことを言語化することにより、より本質的なアプローチが可能になる。

これまで、のべ約3,200人の方々をコーチングセッションやセミナーを通じて、会話の中からすぐに変化のポイントを見極め、それぞれの方々の中にある答えを引き出すことにより

・生きる目的を明確にし、実現すること
・病気に左右されない自分として生きること
・他者との比較ではなく、自分にとっての幸せを明確にし、実現すること
・仕事に喜び、面白さを見出すこと

などのサポートしている。

著書:人を癒す医療 クレーマー患者も笑顔にする奥田外来の秘密

『人を幸せにする医療』とは?

自分が幸せであること、チームが幸せであること、そしてそこに来る患者さんが自然と幸せになっていくことです。

人を幸せにする医療の実現のためには、まず、医療従事者自身が幸せであることが不可欠です。自分が身を削って尽くすのが美徳という考え方は、サステナブルではありません。

13年ぶりに訪れた恩師のもと。

79歳で現役の産婦人科専門医であり、漢方の指導医でもある私の恩師のクリニックは、
恩師やスタッフの皆さんがとても幸せそうに仕事をされています。
幸せな人がいる場に来るから、患者さんも自然と緊張がゆるみ、不安が解消され、笑顔で帰っていかれます。

人を幸せにする医療の実現のために、医療従事者自身3つの力が必要です。

1.自分で自分の価値を見出す力

誰かに認めてもらう、ありがとうって言ってもらったから嬉しいという考えでは、
人の評価に一喜一憂してしまいます。認めてもらえたから嬉しい、認めてもらえなかったから悲しいではなく、「自分の仕事はどのような意味があるのか?」自分なりの仕事の哲学を持っていると、周囲の評価に一喜一憂するのではなく、自分の中に着実にキャリアを積み重ねることができます。

2.対等な関係性をつくる力

対患者さん、対医師や他の医療従事者に対して、目的を共有し、プロフェッショナルとして、それぞれの立場で意見を言い合える、提案をできるということです。立場が違えば、見ている視点も違うので、それを複数人で共有できれば、より多面的に最良の判断ができます。

3.自分で考えて前に進んでいく力

現場は応用問題の連続です。そして、限られた時間の中で最良の答えを出していくことが求められます。
様々な事情を考慮し、どのようにして最良の判断をするのか?
これは、職業の経験年数ではなく、応用問題を実際に自分で考え解いた経験値に比例します。そして、「どのように応用問題を解くのか?」それが仕事の喜びを見出す上では不可欠です。

どうして私が医療機関向けのコンサルティングをしようと思ったのか?

「病気を生かして、もっとタフなあなたになるのよ」

これは、私が13年ぶりに恩師のもとに訪れた時に恩師が患者さんに伝えた言葉です。
がんの術後で、体調が悪くなると、再発したのか、転移したのかドキドキしながら来院されたのです。その気持ちをサッと汲んで上記の一言で、患者さんの緊張がほぐれ、笑顔で帰っていかれた姿が忘れられない経験となりました。

どうして、このような言葉がサラッと出てくるのか?

もし、医療現場の「ムリ」「難しい」「どうしようもない」と思っていたことの本質を見極め、自分で考え解決できる人が増えたら…

・がん患者さんに「がんになったことがないのに、俺の気持ちがわかるか!!!」と
言われたとき
・30代で脳出血となり、利き手側が麻痺し「人生終わりだ」と言われたとき
・不妊治療の末に妊娠し、その後子宮頸がんで妊娠の継続が困難になり、
「どうして自分ばかり、上手くいかないのか」と言われたとき

このような患者さんに、どのような言葉をかけますか?

このような場面で、医療従事者の在り方やかける言葉が毒にも薬にもなります。
医療は、人の命を救うだけでなく、病気を学びに変え、人をもっとタフに幸せにすることも可能であることを、私は恩師からそして現場から学びました。

私が伝えるのは、このときにはこのように声かけをすればいいという安直なマニュアルではなく、本質を伝え、それぞれの医療従事者がご自身の経験も活かしつつ、自分で考えるための方法です。

医療機関向けンサルティングの詳細はこちら

書籍紹介

『人を癒す医療 クレーマー患者も笑顔にする奥田外来の秘密』

クリニックに来院される患者さんが、なぜ、笑顔で帰っていかれるのでしょうか?
身体だけでなく、もっと「人をみる」医療従事者になれたらいかがですか?
本書は、医療従事者のみならず、健康に興味のある方、現在病気がある方も、どのように健康でいるのか、人生の免疫力を上げる本です。
78歳現役の産婦人科専門医、漢方指導医で岡山大学医学部名誉教授である恩師、奥田先生の外来での実話です。
曇った顔、不安な顔、疑い深い顔で来られた患者さんも、いわゆるクレーマーと言われる方も診察の後に、笑顔になって帰られます。
恩師の半世紀以上の医師としての経験に基づく、薬だけではない、言葉の処方が患者さんの心を柔らかくし、癒しを引き起こします。
その癒しが引き起こされる仕組みを、これまで約2,000件以上のコーチングセッション、セミナー、コンサルティングを行ってきた看護師でもある著者が、NLPという心理技術、言葉の技術をベースに解説。
小手先のテクニックだけではない、本質的な技術ですので、もはや、クレーマーもクレーマーでいられなくなります。
そして、「人をみる」ということが、何をみることなのか?心理技術をベースに新しい観点から定義したことにより、奥田外来の秘密をさらに再現性の高い技術として、紹介します。
第1章 医療現場に潜む先入観のワナ
第2章 患者さんが笑顔になる奥田先生の言葉の処方
第3章 奥田先生の「人をみる」とはどういうことか?
第4章 なぜ、奥田外来はこれほど人気なのか?
第5章 医療はもっと人を幸せにできる
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